2013年03月19日
噛み合わせとドライマウス
ドライマウス人口は約300万人ともいわれています。
ドライマウスとは唾液量の減少と質の異常をきたし、口の中が乾燥して様々な不快感を引き起こす疾患です。
唾液の分泌は組織保護力や創傷治癒だけでなく、咀嚼や嚥下など消化吸収力に影響を及ぼし、実はこれは病気なのです。
軽症では、口の中の不快感・乾燥感などの症状、重症になると舌が痛い・口臭がひどくなり、唾液が減少すると感染症にかかりやすく、全身疾患にも繋がります。
原因はひとつではなく、糖尿病・腎疾患・放射線障害・脳血管障害・老化・筋肉の低下・更年期、そして薬の副作用など複合的と考えられています。
治療法は保湿ジェルや人口唾液による対処療法や、唾液の分泌を促進する薬物療法です。
又、過度なストレスによる体の症状としてのドライマウスがとても多いのです。
唾液腺は自律神経に支配され、ストレスにより緊張したり不安になったりすると、交感神経が優位になり、唾液が出にくくなって口が渇いているのです。
歯科的に噛み合わせ治療のスプリントを装着する事で口腔周囲筋の緊張が緩和され交感神経の興奮が鎮静化し、副交感神経が優位になりストレスも解消され唾液が増すると考えられます。
ドライマウスの治療法の1つとして噛み合わせを考えてみてはいかがですか。
投稿者:池上 孝