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歯の噛み合わせ

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2016年12月26日

後鼻漏と噛み合わせ

鼻水は健康な人でも1日1リットル以上が作られています。
鼻漏とは鼻水(鼻汁)のことで、鼻水が前方に垂れることを前鼻漏といい、鼻水は本来鼻から出るが、喉の後ろの方へ垂れて落ちるのが後鼻漏です。
原因のほとんどは「慢性鼻炎」「副鼻腔炎(蓄膿症)」か、鼻の中のできものキノコ状のポリープ「鼻茸」、又は、ストレスによる自律神経失調症の可能性があるといわれています。
自律神経は、昼間に身体や脳を活発させる交感神経と、寝る時に身体や脳を休ませる副交感神経がバランス良く働いています。
このバランスが崩れると様々な症状が引き起こされます。
その1つとして後鼻漏が起こるといわれています。
後鼻漏は「鼻水、痰、咳、吐き気」によってストレスがかかり、胃腸の働きが低下する事で、上半身に水が溜まりやすくなり、それが鼻水となって後鼻漏の原因となることもあります。
症状は常に鼻水が喉に降りてくる、口の中に鼻水が溜まる、寝ると喉に鼻水が溜まる為息苦しくなる、精神的・身体的辛さから身体のだるさを感じる、喉にへばり付いて違和感を感じる、吐き気がする、咳が出る、喉が痛い、気管支炎、口臭、不眠、肩コリの原因になる事もあります。
治療は、根本原因の鼻炎、副鼻腔炎治療ですが、歯の噛み合わせが関係しているケースもあります。
噛み合わせ治療との関係は不明ですが、良い結果を得ています。
私が思うに、咬合を挙上することで口腔内の容積が拡大し、舌の可動域の増加、気道が立ち上がる事による呼吸の改善、自律神経の調整、すなわち副交感神経が優位に働くことで、鼻閉感改善、後鼻漏等の改善に繋がるものと考られます。

投稿者:池上 孝