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歯の噛み合わせ

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2016年12月26日

ドライマウスと身体の不調について

ドライマウスは、唾液の分泌が低下して、口の中が乾く病気で、口の中がネバネバしたり、口臭、夜中に喉が渇いて何度も目が覚めて辛いものです。
しかし、自分自身がドライマウスと気が付いていない人も多いのです。
現在、解決策の一つとして、口専用の保湿ジェル、保湿剤が使われています。
保湿ジェルは単なる、水ではなく、人間の唾液に含まれる成分を配合したのもで、乾いた口を正常な状態に近づけるものです。

しかし、保湿剤を重ねて塗ると、膜が厚くなって、口から剥がれ落ちた時に喉に流れ込んで、誤嚥や窒息等の事故の元になるので要注意です。

ドライマウスは単純に口が乾くだけでなく、身体の不調に繋がっていきます。
以下、身体の不調として現れやすいものの症状を紹介します。


・不眠症
ドライマウスで口や喉の乾燥がひどくなると、夜中に何回も目覚め、その都度水分補給するようになり、それが毎日続くと不眠症にもなります。
不眠で交感神経が興奮すると、消化器系をコントロールする副交感神経が上手く働かず、食欲不振にもなりやすいのです。
また、睡眠不足で体力も回復せず、倦怠感や疲労感が生じ、家事等何もやる気が起こらず、この症状が進行すると、うつ病になる危険性もあります。
また、抗うつ剤や睡眠導入剤による副作用で、口渇も起こります。

歯周病
歯のエナメル質を溶かす酸や、歯肉に炎症を起こす毒素が発生し、虫歯や歯周病になりやすいのです。

味覚障害
ドライマウスにより、唾液の分泌量が減り、口の中の細菌の増殖を防ぐ抗菌作用や、自浄作用の低下により、カンジダ菌というカビの一種が増殖し、口内の炎症を起こします。
これを放置すると味を感じる「味蕾」という器官に炎症及び味覚障害が起こります。
またカンジダ菌が増えると白い苔のようなものが口の中に出来て、これが口臭や舌の痛みの原因にもなります。

喉の痛み
唾液の分泌量が減り、口がカラカラに乾いて喉の痛みを感じます。
喉が痛いと、人と話すのが億劫になり、痛みでイライラして日々の生活の中でストレスが溜まって、唾液の抗菌作用、自浄作用の低下でウィルスや細菌が体内に侵入して風邪をひきやすくなります。
また、細菌が肺に入り込み、肺炎で喉を痛め、消化、粘膜保護作用が機能しなくなり、食べ物が逆流して、消化器官や胃や食道を痛める事にもなります。
ドライマウスの対処法は、噛み合わせ治療で実感して下さい。

投稿者:池上 孝