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歯の噛み合わせ

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2018年07月31日

不快症状からみた難病と噛み合わせの関係について

現代医療は、難病に対してすべての医師が診断、治療に精通しているとは限りません。
現在は、対処療法が主流で症状に変化が認められなかったり、悪化する度に薬が変わったり増量されてます。また、新薬も加わり、それに対する副作用も無視できないものです。
多くの難病患者さんは、病名、診断名にあまりにも振り回されている様に感じられます。
難病は診断が付かず、治療法も確立されていないから難病なのです。
医療保険の請求には診断名が必要なので、原因不明の場合「~症候群」と病名が付いているのが現状です。
難病を病気として正面から見るのではなく、視点を一寸変えてその人の持つ不快症状に目を向けて見て、その症状が1つでも2つでも改善されればどうでしょうか・・・・。
例えば、猫背の人は逆流性食道炎、誤嚥性肺炎、尿漏れ、腰痛、膝痛、運動器症候群(ロコモティーシンドローム)等の症状が出やすいのです。
ならばその猫背が変わればどうでしょうか?
姿勢は頭の位置によって決まり、頭の位置は噛み合わせによって決まっているのです。
噛み合わせ治療で姿勢が改善されると、まず自律神経の乱れが調整されます。
すなわち、副交感神経が優位に働く事により、涙液、唾液が増加します。
そして、胃、腸の蠕動運動が活発になり、胃弱といわれる胃症状、便秘、下痢、不眠等が改善される可能性があります。自律神経の乱れは、唾液不足に現れます。
涙液と唾液は加齢と共に減少すると言われていますが、実は特効薬なのです。
うつ、認知症、パーキンソン病の人は前頭葉眼窩皮質の血流が悪いとの報告もあり、咬合治療によりその部位の血流が長期間に渡って上昇した状態が続いているとの報告もあります。
涙液も唾液も血液の一部で、腺細胞由来で、涙液が増加すれば唾液も増加します。
難病患者さんにとって、涙液、唾液が増加すれば、ドライアイ、ドライノーズ、ドライマウス、便秘、下痢、不眠等の症状が改善し、その結果免疫力、ホルモン力もアップして、それは全身の健康に繋がるのです。
それが私の考える歯の噛み合わせなのです。
「たかが噛み合わせ、されど噛み合わせ」
「口は食物と未病の入り口であり、健康の出口でもある」

投稿者:池上 孝