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歯の噛み合わせ

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2018年11月13日

歯科心身症と身体の不調と噛み合わせ

口の中に違和感、冷水、温水痛があり、原因不明で、仮歯にした時は良かったと思ったが次第に痛くなり、苦しくなって我慢できなくなり、外してほしいと感じ、歯や口腔に異常もないのに舌がヒリヒリして痛みが強く食事もできない。
フロスや歯間ブラシをしても口臭が気になる。
歯を治療してから悪くなったから、治療をやり治せば良くなると思う。
治療したらかえって悪くなった。この様な経験をお持ちの方もおられるかと思います。
症状も改善しないのでドクターショッピングを繰り返しても診断もつかず、症状が執拗に続く。
しかも歯や口腔粘膜に異常もなく、あったとしてもそれが治っている状態であれば原因ではない可能性があります。
歯科的にはこの様な状態であれば、顎関節症、口腔異常症、非特定型顔面痛、歯科恐怖症、口臭(恐怖)症、など、歯科(口腔)心身症と分類されているのです。

その原因は2つ考えられています。
1つは癌ではないか、服用薬が原因、あの治療が間違い、この歯を削ったら良くなるはず等、本人の思い込みで間違った関連付けからくるもので、カウンセリング(心理療法)が必要と言われています。
2つ目は三叉神経からの信号が脳に伝わる過程で異常信号を発する事で疼痛、違和感、咬合異常感、顎関節症等症状を有するもので末梢性神経障害性疼痛と呼ばれ、薬物療法が有効と言われています。
またこれらの症状があっても精神的医学的なうつ病とは異なる事が多いそうです。
治療法は薬物療法として抗うつ剤が有効であると言われています。

歯科的治療法として考えられるのは「噛み合わせ」
原因不明で不調を感じる以前に歯科治療を受け、それ以後に症状が現れたのであれば、間違いなく「歯の噛み合せ」に原因があると考えられます。
また、以前に矯正治療を受けた人、噛み合せが低い人、出っ歯傾向の人、下顎の方が前に出ている人、子供の時歯を抜いて後ろの歯が前に傾いてきている人、八重歯の人、乱杭歯の人、明らかに下顎がどちらかに偏っている人、身体が歪んでどちらかに傾いている人、この様な人々は歯の噛み合せが関与している可能性は大いにある事を知っていただきたいと思います。
今一度自分の口、身体に目を向けてみてはいかがですか。

投稿者:池上 孝