2013年01月22日
噛み合わせと頸椎症(痛み、しびれ)について
下顎の開閉運動の中心点(支点)は、顎関節ではないのです。
はさみが物を切る時の様な中心点ではありません。
顎関節は蝶つがいの様な単純な運動ではないのです。
下顎運動の開閉の中心点は環軸関節の第二頸椎(軸椎)の歯の形に似た歯突起部(写真)にあると言われています。
上下の歯で物を噛む力が約60kgで、上下歯列の間で作用すると、頭蓋は前傾して反射的に後頭筋が収縮します。
テコの原理から、後頭筋に咬合力の約3倍の力が加わります。
すなわち、頸椎には180kgの力と、咬合力の60kg、そして頭部の自重約10kgの合計250kgが垂直方向に加わっているのです。
しかも、咬合高径に左右差があれば、頸椎に及ぼす力で簡単に頭蓋の位置は変わり、傾くでしょう。
それが、頸動脈、脳底動脈の血流にも影響を及ぼします。
咬合高径の減少で、後頭筋群が収縮され頸椎は前傾し、テコの原理から頸椎に圧迫力として働き、頸椎症に関与すると考えられます。
又、咬合高径の挙上で後部径頸筋は、テコの原理で前歯部の1/3の牽引力として働き、頸椎症の症状のしびれ、痛みの緩和に関与すると考えられています。
この事から、噛み合わせ治療によって頸椎症症状の緩和、消失に関係していると考えられます。
投稿者:池上 孝










