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歯の噛み合わせ

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2018年11月14日

顎関節は巨大ポンプ

心臓の働きは新しい栄養豊富な血液を全身の組織に送り出し、その結果発生した痛みの物質を含む老廃物の血液を送り戻しているのです。
それを助けているのが、①心臓②第二の心臓と言われている横隔膜です。
③第三の心臓と言われているのは顎関節です。
こめかみから側頭部に沿った部分に海綿静脈洞(スポンジのたわしみたいな組織)には、頭の内外の静脈(使用済みの痛みの物質を含む血液が流れる血管)が全て集まり、そこから下顎の関節部分には草むら状態の静脈が集まっている翼突神経叢があります。
翼突神経叢では、咬筋を中心とした周りの筋肉に草むらの様に血管がはり巡っています。
物を咬むと咬筋やその周りの筋肉が動くため、それらの血管は圧迫されるが元に戻そうとする力が働くため、海綿静脈洞にたまった血液を頭から心臓に送り返すポンプの働きが生まれます。
つまり咬むということは、頭の中の使用済みの血液を心臓に送るのだから、ポンプはポンプでも心臓とは反対の働きをしているのです。
また、心臓と横隔膜、顎関節を手助けしているのが、④第四の心臓と言われている下肢であり⑤第五の心臓は上肢なのです。
胸部の心臓以外の全てが頭、頚、肩と身体の要所要所で、咬むことで頭の血液をバックさせる中枢的な役割を果たしているのです。
そこで③第三の心臓である、顎関節部を中心とした部分の動きが悪ければ、頭部の血液、痛みの物質の流れが滞った結果として、頭・頚・肩痛を訴えているのです。
噛み合わせを改善する事で下顎の運動も大きくなり血管は引っ張られ圧迫される事で血流が良くなり、痛みの物質を送り出すポンプの役割を果たす為、症状の改善にも繋がっている可能性があります。
まさに噛み合わせは巨大ポンプなのです。

投稿者:池上 孝