お問い合わせ先
岡山県岡山市中山下1-5-38
池上歯科医院
TEL:(086)-231-0086
FAX:(086)-234-2999

歯の噛み合わせ

TOPページ>>歯の噛み合わせ

2019年01月21日

後鼻漏と噛み合わせ

後鼻漏とは、鼻汁が喉に流れてくる症状を言います。
鼻汁が喉の奥で溜まると違和感や、咳、たんに悩まされ、更に鼻汁が肺にまで流れると、気管支炎、肺炎、喉頭炎の原因にもなります。
又、口の中が渇きやすく、喉に違和感があり仰向けだとよく眠れない状態であれば後鼻漏の可能性が大きいのです。
鼻の中は鼻粘膜が覆っていて、鼻汁などの粘液は鼻粘膜の細胞表面にある繊毛という細かいブラシの様な構造の繊毛運動によって喉の奥に送られ、知らず知らずのうちに飲み込んでいます。
これは鼻や喉を保護する為の体の働きなのです。
鼻炎や副鼻腔炎などの鼻の病気になると、この仕組みが働かなくなると後鼻漏になるのです。
治療には時間がかかり、症状が完全に消えることは難しいこともありますが、炎症が長引くと、鼻の奥で耳に繋がる管(耳管)が詰まり、耳が聞こえなくなる事もあります。
鼻炎、後鼻漏を患っている人は鼻の中が乾燥している事が多いようです。
鼻汁が鼻からではなく喉からばかり流れているのに、鼻の中は乾燥しています。
これがドライノーズです。
症状としては、鼻の奥がツンとする、息を吸うと鼻の奥がスースーして痛い、鼻が詰まっていて鼻をかんでも鼻水が出ない、鼻の奥がむずがゆい、鼻血が出る、鼻くそが溜まりやすい、鼻くそに血が混じります。
原因は空気の乾燥で湿度の少ない乾いた空気を吸い込むと、鼻の中が乾燥して、そのことで免疫が下がり鼻汁の分泌が多くなります。
運動不足や冷え性など血行不良になると、鼻や喉や口の粘膜の血行も悪くなり、免疫力が下がり粘膜が乾燥するのです。
点鼻薬も、血管収縮剤により交感神経が優位になり、緊張状態になると粘膜が自分の力で鼻の中を湿らせる働きが弱まり粘膜が乾燥します。
自律神経が乱れ交感神経優位になり緊張状態になり、鼻の中や口の中が乾燥します。
また、鼻毛を切りすぎても鼻の中の乾燥に繋がります。
治療法は、対症療法として加湿器をつけて部屋の湿度を上げる方法、マスクを使用、スプレー、ジェルを点鼻したり鼻の中に塗布して保湿する方法
それでも改善しない場合は鼻副鼻腔手術を行うこともあります。
視点を変えて「噛み合わせ」に目を向けてみてください。
ドライアイ、ドライノーズ、ドライマウスは「噛み合わせ」治療で改善する可能性があることを知って頂きたい。

投稿者:池上 孝