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歯の噛み合わせ

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2022年02月16日

第26回岡山健康と咬合を考える会


2022年6月18日(土)
13:30~15:30(開場13:00)
参加費:500円
定員:15名
場所:池上歯科医院内 健生茶屋

是非お越しください。

投稿者:池上 孝

2022年02月16日

入れ歯の「アタリ」と外れやすい原因

入れ歯は食事や外見などの生活に大きく関係し、全身にまで影響を及ぼします。
唾液は入れ歯の安定に重要で、入れ歯と粘膜の間で潤滑油の働きをしているのです。
噛み合わせが悪いと自律神経が乱れ、唾液の分泌が減少すると、潤滑効果が少なくなる為に、粘膜が傷つきやすくなるのです。
その結果、口内炎を作り痛くなる、通称「アタリ」が起こります。
痛みを我慢すると表面はただれて傷は大きくなり症状がますます悪化し、義歯性口内炎になります。
「アタリ」による痛みの為に食欲も落ち、食べる不自由さを感じ、あまり噛まずに食べられる軟らかい流動食、ゼリー食等に偏り小食になり、栄養不足に陥ります。
その為に、筋力も弱まり、歩く事もおっくうになる、という悪循環が起こり、運動不足により生活習慣病のリスクが高まり、認知症も無関係ではありません。
行く行くはメタボリックシンドロームになる危険性もあります。
原因は「噛み合わせ」が低なった為に、入れ歯は不安定になり、外れやすいのです。
外見的にも顔にシワが出来、見た目も老人様顔貌になります。
身体のバランスも崩れ姿勢も悪くなって、猫背になり、ロコモティブシンドローム(運動器症候群)のリスクも高まります。

「噛み合わせ」とは、物を咬む時、粘膜が受ける力関係は未補装の凸凹の道路と、アスファルト補装の道路の走行時の違いをイメージしてください。(トラックとエアサスペンションの車)
咀嚼時固い入れ歯がガタガタ動くと外れやすくなります。
すると軟らかい粘膜は傷つき「アタリ」が出来ます。
それが私の考える「歯の嚙み合わせ」なのです。

投稿者:池上 孝

2022年01月25日

第25回岡山健康と咬合を考える会


2022年2月12日(土)
13:30~15:30(開場13:00)
参加費:500円
定員:15名
場所:池上歯科医院内 健生茶屋

是非お越しください。

投稿者:池上 孝

2021年09月27日

第24回岡山健康と咬合を考える会

2021年10月9日(土)
13:30~15:30(開場13:00)
参加費:500円
定員:15名
場所:池上歯科医院内 健生茶屋

是非お越しください。

投稿者:池上 孝

2021年09月27日

噛み合わせが低く、深い人(歯のある人、義歯の人)と体調不調について

噛み合わせが低く、深い人は歯の有り、無しを問わず、体調不良の人が多いと思います。
これらの人は、検査をしても異常は認められず、もちろん原因もわからず結局気のせい、年のせい、で片付けられていませんか。
その為、原因不明でもがき苦しんで藁をも掴みたい思いで救いを求めて、サプリメント、東洋医学的療法で対応している方も多いと思います。
その人たちの姿勢に注目してみてください。
噛み合わせが低くなり、下顎が後ろへ下がり姿勢も悪くなり、その結果体幹軸が狂い、全身のバランスが不安定で、背骨が曲がり猫背になっていて、首・肩・背中・腰・膝に異常を訴えており、顔貌を見ても上唇も薄くなりへの字の形をしていて、いかにも老人という状態で人生を諦めかけている人もおられるのではないでしょうか。
多くの人は歯の噛み合わせが低い事に由来している可能性があるのです。
その人たちの多くは、身体の異常を訴えている側が低く、顎の動きも悪い為に血行不良が起こっているのです。
義歯の人の多くは、痛くて、噛めなくて、不安定で、外れやすいから外しているのです。
その人に適した高さで噛める、義歯を入れる事で頭が安定し、体幹軸もしっかりして、姿勢も良くなり、顔貌も若々しくなり、引いては誤嚥防止、肺炎予防にまで関係しているのです。
それがオーラルフレイルであり、フレイルの始まりなのです。
そこに私の考える噛み合わせの存在があるのです。


投稿者:池上 孝

2021年07月02日

プロフィール変更


プロフィールの文章を変更しました。
宜しければ一読ください。

投稿者:池上 孝

2021年06月08日

私の脊椎側弯症に対する歯科的考え

脊椎側弯症とは、背骨がねじれ変形して左右に曲がる病気で原因は不明です。若年層にみられる脊椎変形症で、左右の肩の高さの違い、肩甲骨の突出、腰の高さの非対称、胸郭の変形を生じ、13歳から14歳女子の100人中2~3人は罹患していると言われています。
多くは無症状のまま進行しますが、進行すると腰、脚が痛み、更に進行すると心肺機能や運動器にも影響を及ぼす恐れがあります。
進行度は背骨同士がなす「コブ角」で評価されます。
手術で背骨を固定すれば姿勢は改善されますが、運動が制限され、かがんで靴を履く時、道路に傾斜のあるところでは歩行時バランスをとるのに不自由を感じます。
装具治療で骨の成長がとまる時期までに20度前後で落ち着けば・・・。
コブ角25度未満であれば、経過観察、25度以上になると装具治療、45度前後になると手術の対称となります。
東洋医学的療法で背骨の歪みを手技で調整する脊椎矯正では、肩こり、腰椎等の症状改善には繋がりますが、側弯症が改善されることは証明されていません。
私が思うに、若年層に歯の噛み合わせに起因すると思われる、歯牙の先天的欠如、1本の歯が外側、内側に転移している、乱ぐい歯、深い噛み合わせ、が認められる症例であれば、一度咬合治療を考えて見てはいかがでしょうか?

また、高齢層においては義歯、ブリッジ等により噛み合わせが狂い、その結果体幹軸が狂い不良姿勢の為に、肩、腰、膝等に影響を及ぼし、側弯症を含めロコモティブシンドロームにも繋がっている可能性があるのです。
メスを入れる前に歯科的な咬合治療を視野に入れてみてはいかがでしょうか?


投稿者:池上 孝

2021年01月08日

第22回岡山健康と咬合を考える会


2021年2月6日(土)
13:30~15:30(開場13:00)
参加費:500円
定員:15名
場所:池上歯科医院内 健生茶屋

是非お越しください。

投稿者:池上 孝

2021年01月08日

誤嚥とロコモティブシンドロームは噛み合わせから

加齢によって起こる身体機能の低下、更に精神的・身体的・社会的な問題から、心身の機能が老い、衰え、気持ちも落ち込みます。
その為、うつ病を招き、人と話す機会も失い、認知機能の低下が起こり、要介護状態に陥る一歩手前、この状態をフレイルといいます。

健康と病気の中間的な段階で「老人症候群」とも言われています。

人間誰でも、年齢を重ねることで30才代から年間1~2%ずつ筋肉量は減少し、80才頃までには約30%の筋肉量が失われます。
それに伴ってもちろん筋肉力も落ち、更に骨も脆くなっていく事は避けては通れないのです。
また、痩せている人は筋肉力が弱くなっている可能性が強く、太っている人は腰や関節に負担がかかっている恐れがあります。

加齢に伴い骨格筋肉量と筋肉力が弱くなっている状態を「サルコペニア」といいます。
特に足の筋肉量が減少してサルコペニアになるとロコモティブシンドローム(運動器症候群)にも繋がり寝たきりになる可能性があります。

寝たきりになる原因の多くは運動器の病気です。
運動器とは、身体を動かす部位の事で、骨、関節、筋肉、神経などを言います。
ロコモティブシンドローム(略してロコモ)は、骨・関節・筋肉・軟骨・椎間板といった運動器の障害から、運動機能が低下し、立つ・座る・歩くことに障害が起こる状態です。
運動器の疾患は主に、関節疾患、病気や骨折、転倒などの怪我で寝たきりになり、要介護や要支援の原因にもなります。
ロコモは高齢になるほど増え、50歳代以上の7割の人がロコモの恐れがあると言われています。まさにそれがフレイルなのです。
ロコモに関係する病気は、変形性膝関節症、腰部脊椎狭窄症、骨粗鬆症などがあります。
「腰や膝が痛い」「関節が動きにくい」「手足がしびれる」「転びやすい」と言った症状があれば、多くは年のせいで片付けられますが、ロコモのおそれがあるのです。

人間を長い間続けるほど、「フレイル」は誰でも起こるものです。
私が思うのに、フレイルの起源は、オーラルフレイルから始まるという事を知っていただきたいのです。
良く噛めることは栄養摂取が可能になる事で、筋肉量が増え筋肉力がつき、動きもスムーズになり、自然に運動量も増えます。
その結果、やる気も取り戻し社会参加にも繋がるのです。

噛むということは、上顎と下顎間に物を介在させ強い咬合力を加えて噛み砕く事なのです。
その咬合力を負担するのが、歯であるか義歯であるかによって大きく変わります。
自分の歯であれば咬合力は直接歯の歯根膜(繊維)を介して骨に伝えられるのです。
しかし義歯の場合は歯肉を介して骨に伝わるのです。それは丁度布団の上に乗っている状態で咬合力は大きく低下します。
強い力で噛みたくても、自分の歯と義歯ではその様に大きく異なります。
強く噛み砕くという事は牛が物を噛んでいる姿を想像してみてください。
右で噛む時は下の顎を大きく開き、上顎と下顎の間に物を介在させ右側に円を描くようにサークル状に石臼の様に噛み砕いているのです。
だから臼歯という名がついているのです。
最大の咬合力を発揮して物を噛むことは、口の周囲の筋肉はもちろん、呼吸、嚥下に関係する筋肉量、筋肉力が増加して、サルコペニア、ひいてはオーラルフレイルの予防になり、むせや誤嚥の予防にも繋がります。

誰でも年と共に、歯を失ったり、すり減って短くなり、噛み合わせも低くなり咀嚼能力が低下してオーラルフレイルになるのです。
噛み合わせが低いという事は・・・想像してみてください。
自転車のサドルが低ければどうでしょうか?
又、高すぎるとどうでしょう?低すぎても高すぎても悪いのです。またその高低にも許容範囲があり、その人に丁度良い高さが最大限の力を発揮できるのです。
その高さを追求するのが噛み合わせなのです。

歯も年齢を重ねる事で失ったり、噛むことですり減る為に、短くなり、噛み合わせは低く低くなります。
その結果、下顎は後ろへ下がり、頭は前へ傾きます。
そして二足歩行でバランスをとる為に背骨を曲げて猫背になっているのです。
前傾姿勢で重心は足底の前方に位置し、その為、歩幅が小さくチョコチョコ歩きで速度も遅いのです。
また、腰、膝の左右どちらか一方に過重な負担がかかり、腰や膝に不調が起こり、手足がしびれる、関節が動きにくい、転びやすい、などのロコモの症状で、バランスが悪く、ちょっとした物につまずき転倒して骨折、入院、認知症、介護に繋がるのです。

骨折すると、外出頻度が減り、社会との接点も減り、認知症になる可能性もあるのです。
一方、噛めなくて食べられないとオーラルフレイルになり、咀嚼に必要な筋肉量も減り筋力も弱まる為に、軟らかい物、食べやすい物ばかり食べる様になます。
その為に口の周囲の筋肉量の減少が筋肉力の低下に繋がり、飲み込む力が弱くなり食事が喉に詰まりやすく、お茶や汁物でも咽やすくなり、食べられなくなり、嚥下困難から誤嚥から肺炎に繋がります。

噛み合わせ治療で特筆する事は、自律神経が調整され副交感神経が優位に働き、涙液、唾液が増加するという事です。
それが誤嚥の予防に繋がるのです。
噛み合わせは誤嚥、ロコモに大きく関係しているのです。

低くなった噛み合わせを元の高さに再現するのが噛み合わせ治療なのです。
噛み合わせ治療により顔貌も若々しく、姿勢も是正されて運動が出来る事と噛める事により、骨に力が加わり、骨粗鬆症、介護・認知症の予防、ひいては健康寿命に繋がるのです。

予防法
動きにぎこちなさを感じ始めると、運動量は減少しがちになります。
運動量が減ると、食欲が落ち、栄養不足から筋肉量、筋肉力が低下してますます運動しなくなってしまいます。
そんな悪循環に陥らないために、運動量を減少させない生活、適度な運動で骨に刺激、圧力を加え、適切な栄養を口から摂取する事です。

フレイル予防は、良く噛むこと(オーラルフレイル)で栄養が取れてサルコペニアの予防になります。
そして筋肉を作る事で体幹がしっかりし、良い姿勢が保たれ、運動が出来て、ロコモ予防にもなるのです。
その結果、社会参加への気力、体力(充実)が得られ、心身にも余裕を持つ事が出来て健康寿命に繋がるのではないでしょうか。
フレイルは全てオーラルフレイル(噛むこと)から始まるのです。
最終的には手術による人工関節も視野に入れなければなりませんが、メスを入れる前に「噛み合わせ治療」を考えてみてはいかがでしょうか。



投稿者:池上 孝