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歯の噛み合わせ

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2019年06月15日

ドライマウスの改善法(実習)

ドライマウスとは、何らかの原因で唾液の分泌量が減って、口の中が乾燥した状態の事です。
軽症では口内がネバつきや、飲み込みにくさ、口臭などの症状を訴えます。
自律神経失調症の主症状でもあります。
症状が進行すると、舌のひび割れ、舌痛症、ひいては食べ物が食べられなくなる事もあります。
口が渇く為に、水分の摂取量も増え、二次的に胃弱、便通異常にもつながります。
その原因は、噛み合わせ異常によるものと考えられます。
それは歯が加齢と共に硬い歯もすり減って短くなり、また治療などで低くなって噛み合わせが狂ったからです。
赤ちゃんは口の中は唾液が湯水の如く溢れて、涎が垂れているでしょう。
それに引き換え、大人は加齢と共に井戸が枯れるが如く唾液は減少し、口の中は渇いてカラカラです。
これは皆、年のせいで片付けられているのが現状です。
低くなった噛み合わせを高くする事で唾液が増え、口の渇きも改善するのです。
その噛み合わせを一時的に高くしてみてどんな変化が起きるのか自分で体感してみてください。
まず、割り箸を5㎝くらいに切り、横にして左右の小臼歯間で5分間噛んでみてください。
すると涙液、唾液、鼻閉感、呼吸などがどう変化するか体感してみてください。
涙液、唾液は自律神経支配です。
一時的に噛み合わせを高くする事で口腔内の容積が拡大し、リラクゼーションが起こり、舌の可動域が拡大、気道が立ち上がることによるものです。
自律神経のバランスが乱れて、交感神経が優位に働くから涙液、唾液の減少が起こっているのです。
その涙液、唾液が増加することは、自律神経のバランスの乱れが調整され、副交感神経が優位に働いたからです。
自律神経は瞬時に反応するのです。
噛み合わせを一時的に高くしたことで、自律神経が調整されたということの証明です。
それが噛み合わせなのです。
尚、反応が認められない人は割り箸(4㎜)では高すぎるか低すぎるからです。
その時はОリングテストで、その人に適した高さを割り出していくのです。
必ずその人に適した高さがあるはずです。
噛み合わせとはどういう物か、自分で試してみてください。

投稿者:池上 孝