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歯の噛み合わせ

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2019年06月15日

オーラルフレイルと噛み合わせ

フレイルとは、英語で「もろさ」「虚弱」を表す「Frailty」の日本語訳です。
高齢になり、筋肉や体力が衰えた事で、健康と病気の中間的な状態の事を言います。
サルコペニアとは、ギリシャ語で「肉」「筋肉」を表すsarcoと、「減少」「消失」を意味するpeniaを組み合わせた「筋肉の減少」という意味で、加齢と共に筋肉が衰える事を言います。
要介護と病気の一歩手前で、東洋医学で言う健康でもなく病気でもない未病と考えてみてください。
フレイルの最大リスクであるサルコペニアは、要介護の入り口とも言われています。
特に足の筋肉が減少すると、ロコモティブシンドロームに繋がり、ちょっとした段差にもつまづき、転倒しやすく骨折等で要介護になりやすく、外出頻度が減少し、社会との接点も減り、認知症になる可能性があります。
歯を失ったり、噛み合わせが狂うとオーラルサルコペニアになります。
そして咀嚼に必要な筋肉も減って、柔らかい物、食べやす物ばかり食べるようになります。
その結果、口の周囲の筋肉も衰えて、食事がのどに詰まりやすく、お茶や汁物でもむせやすくなって、本当に食べられなくなる可能性もあるのです。
また、口角は口輪筋の動作は鈍くなり、飲み込む力が弱っていき、耳下腺への刺激も少なくなり、唾液は減少し、食物の嚥下が困難になります。
舌は歯列弓からはみ出し、萎縮して、乾燥し、免疫力は低下し動きも鈍くなります。
その結果、顎下腺、舌下腺への刺激も少なくなり、唾液の分泌量は更に減少します。
唾液の分泌が低下すると、ドライアイ・ドライノーズ・ドライマウス・便秘・下痢にも繋がり、ひいては歯周病も進行し、口臭も強くなります。
「滑舌の衰え」「食べこぼし」「わずかなむせ」「噛めない食品が増える」等、ささいな口腔機能の低下を見逃さない事が大切で、このわずかな口の衰えは、身体の衰えと大きく関わっているのです。
噛めない事がオーラルフレイルに繋がり噛めることがオーラルフレイルの予防なのです。
フレイルの最初の入り口が「お口」なのだという事を知って頂き、しっかり噛んで食べられないことがドミノ倒しになる傾向にあると考えられます。


投稿者:池上 孝