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歯の噛み合わせ

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2019年05月15日

認知症に歯科医師からの提言

認知症の人の口の中に目を向けた事がありますか?
私たちは生まれてから死ぬまで歯を使って咀嚼する事で、栄養を取っています。
つまり「生きる」事は「食べる」事です。
歯を使って噛む事で脳が活性化するのです。
まだ認知症の原因はハッキリつかめておりませんが、咬む事でいつまでも脳を刺激し脳の血流も増やし、認知症の原因と言われているアミロイドβを脳血流で脳から追い出ます。
前頭葉の眼窩皮質の血流が良くなると、脳は活性化し認知症の改善に繋がる可能性もあるのです。
しかし長年、歯が抜けて噛めなくなったり、咬み合わせが悪ければ、脳への刺激が減ってその結果脳も老化していきます。
認知症患者の口の中ビックリするくらい汚れていて、まるで「ゴミ屋敷」状態の人が多いのです。そういう人はもちろん噛み合わせも姿勢も悪い様です。
現在の歯科医療は口腔のケアによって認知症状が緩和、改善し脳も若返り、更に誤嚥性肺炎、糖尿病、動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞などの全身疾患リスクを下げて「健康寿命」を延ばすことにも繋がると言っています。
私もまさにその通りだと思いますが、口腔のみに目を向けるだけでいいのでしょうか?
そこで視点を変え、一歩下がって全身の姿勢に目を向けてみますと、そこには信じられない事が起こっているのです。
多くの認知症の患者さんは「噛む」という事を忘れているのではないでしょうか。例えば、義歯の患者さんはどうでしょうか?
外出時、食事の時には装着しているけど、それ以外は外していることが多くないですか?
なぜでしょう。それは多分、痛い、咬めないからです。
噛めない、噛まないから脳への刺激が減少して脳も老化していくのです。
ではなぜ噛めないか考えてみましょう。機械でも長年使い続けると金属疲労が起こり色々とトラブルが起こりますね。けれどもそれは部品の交換等で改善します。しかし人間の歯はどうですか?
長年使い続けると歯もすり減って短くなったり折れたりと、噛み合わせは低く低くなります。
その結果として下顎は後退して口唇は薄く、口はへの字になり、ほうれい線など年相応の老人様顔貌になります。
姿勢も悪く猫背になり、身体のバランスも悪く一寸した物につまづき、転倒、骨折、入院、介護、そして認知症へと繋がってきます。
そこで低くなった噛み合わせを高くすることでよく噛めるようになります。そうすれば脳も活性化して姿勢は良くなり、顔貌も変わり若々しくなるのです。
それが「歯の噛み合わせ」なのです。
私の30年来の結果から分かってきたことです。これからも一つ一つの症例を積み重ね「歯の噛み合わせ」の重要性を認識してもらい、市民権が得られるように頑張るつもりです。
医科医師と連携する事により、出来ればもっともっと健康を損なっている多くの人々を救うことが出来ると願っています。

投稿者:池上 孝