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歯の噛み合わせ

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2020年06月16日

生活習慣病・薬漬けの副作用と噛み合わせ

薬を飲むと病気の原因の部分だけの効果でなく、全身に効果は行き渡ります。
その為全ての薬には主作用と副作用があります。
病気を治したり、症状を軽くするのが主作用で、本来の目的以外の部分への負の効果が副作用です。

高血圧や糖尿病、高脂血症や脳卒中の生活習慣病の75歳以上の64%が5種類以上の薬を毎日飲み続けていて多剤服用に対する副作用について。

①睡眠薬と抗うつ剤
患者全体の28.8%が不眠で睡眠薬を服用しています。
ただでさえ飲みすぎると集中力低下の副作用が現れるのです。
睡眠薬を飲み始めた当初は、すぐ効果が現れますが、1ヶ月もすれば効かなくなり、増量してもすぐ身体が慣れてしまいます。
しかも不眠のストレスから無気力で、ふさぎがちになり、食欲も低下してうつ症状を発症します。
抗うつ剤との飲み合わせで「過鎮静」の症状が現れて、脳が正常に機能しなくなり、歩行困難から寝たきり生活になる可能性もあります。
②降圧剤と糖尿病薬
高血圧を改善する降圧剤に「β遮断薬」の血糖値の上昇を抑える薬を併用すると、薬が効きすぎて低血糖に陥り昏睡状態になり最悪、死に至る事もあります。
③利尿剤と尿酸値低下剤
利尿剤は高血圧を緩和する為の降圧剤として使われていますが、心筋梗塞などの心疾患の再発予防にも用いられていて、利尿剤を飲むことで体内に溜まっている水分やナトリウムは体外に排出され、心臓の負担は軽減されますが「サイアザイド系」の利尿剤を飲むと副作用で尿酸値が上昇して、それを抑える為に尿酸値低下薬が処方されています。


利尿剤と尿酸値低下薬は、不整脈、狭心症、心筋梗塞などの心不全を誘発する危険性があります。
心臓病治療の為、利尿剤を飲み始めたばかりに、尿酸値低下薬を飲まなければいけなくなり、その結果新たな心臓病にリスクを抱えてしまう事もあります。
この様に、ある病気を治すために処方した薬によって副作用が起きているのです。

④胃薬と鎮痛剤
年齢を重ねると腰、膝などの関節痛の為に鎮痛薬を処方されますが、胃が荒れて胃潰瘍の原因になりその症状を和らげる為に胃酸分泌抑制剤が処方され、長期間服用すると、大腸粘膜に炎症が起こり下痢が起こる可能性があります。
⑤認知症薬と精神安定剤
認知症薬は短期記憶の低下を抑える目的で処方されます。
精神安定剤は周囲の人に対して攻撃的になったり、夜間イライラして暴れる様な症状を抑える為に処方されるもので、ボーっとして、うつらうつらしながら、椅子に座っているのは、複数の薬による過鎮静の1つとも考えられます。
生活習慣病を治すために飲んでいたはずの薬が新たな投薬を呼び込み、気付けば完全に薬漬けになっている可能性もあります。

医師、薬剤師に相談してみてください。

私の考える噛み合わせと減薬

噛み合わせ治療による症状変化
①自律神経が調整される事で、ドライアイ・ドライノーズ・ドライマウス・睡眠の質・精神の安定・胃弱症状・便通症状の改善が認められる。
②姿勢の歪みの是正による頭・首・肩・腰・膝痛の改善
③血流の改善による、しびれ・マヒ感の改善

上記症状に対する症状改善を双方で確認後、減薬する事は可能です。

投稿者:池上 孝